茶屋deえんぶり 2020

南部町は八戸市の隣町という事もあり文化は八戸圏である。また、その昔は殿様が美人を住まわせたという説もあるやに聞いておるので、今でもその流れを汲む人々が多いように思う。ということは、えんぶり組の皆さんも美男美女が多いのか画になる人々が多い処のような印象を受ける。

そんな南部町にある「きたむら茶屋&殿さまあんぱん」にて、「茶屋deえんぶり 2020」と銘打った、福田上えんぶり組の門付け一般公開が行われた。つい最近始まったと思っていた、この茶屋deえんぶりも、早いもので5回目を数える様だ。毎年開催してくれるきたむら茶屋&殿さまあんぱんと、それこそ各地を門付けして回って忙しい中、ここでもえんぶりを披露してくれる福田上えんぶり組には感謝である。

前記事のえんぶり一斉摺りを正午まで堪能した見学者は、そこから午後は各々の行きたい場所や贔屓のえんぶり組の披露する場所へ移る様な格好。茶屋deえんぶりは、午後2時前後から行われるのが通例となってきたようだ。

若干早めに茶屋に着き、蕎麦なぞ啜って腹ごしらえをしながら、ひるねじゆうの畳の間でまったりと時を過ごす。程なくして縁側のガラス戸が外され、桟敷席的な観客席の準備も完了。
道路を挟んだ向いがこの辺りの旦那の屋敷のようで、この家旦那様から、えんぶりや福田上えんぶり組の歴史などの説明を受けていると、えんぶり組の到着だ。

この福田上えんぶり組は、通年を通して練習を行っている組らしく、上手さには定評のある組である。それだけに観客の期待も高まるというもの。

笛や太鼓の鳴り物が場所を定めると、いよいよえんぶり披露が始まる。

摺りこみ
摺り始め

DSC_9414.jpg

DSC_9419.jpg

DSC_9424.jpg

DSC_9451.jpg

DSC_9427.jpg

DSC_9463.jpg

摺りこみという入場の動作から、摺りはじめという太夫の踊り。祝い歌から苗代に種まき馬耕して田植え準備を表す摺り。






太夫に続き、子ども達は祝福芸で華を添える




松の舞

DSC_9485.jpg

DSC_9488.jpg

DSC_9499.jpg

DSC_9491.jpg

DSC_9530.jpg

DSC_9518.jpg

DSC_9526.jpg

松の枝を持って踊ったのが初まりと云われる。小さい子が踊るのが通常のよう。






豊年すだれ

DSC_9561.jpg

DSC_9556.jpg





親方やお囃子方も格好いい

DSC_9536.jpg

DSC_9542.jpg

DSC_9545.jpg



喜び舞

DSC_9569.jpg

DSC_9602.jpg

DSC_9586.jpg

DSC_9596.jpg

DSC_9580.jpg

DSC_9594.jpg



大黒舞

DSC_9611.jpg

DSC_9618.jpg

DSC_9628.jpg

DSC_9640.jpg

DSC_9659.jpg

DSC_9668.jpg

DSC_9650.jpg

DSC_9665.jpg

右手に小槌、左手に扇を持ち、優雅に舞う祝福舞。これも年齢的には松の舞を卒業した女子が舞う事が多いようだ。




恵比寿舞

DSC_9683.jpg

DSC_9689.jpg

DSC_9707.jpg

恵比寿様が鯛を釣り上げ、旦那様に捧げる。鯛を釣り上げた釣り糸には観客からのご祝儀袋の束。松の舞を卒業した男子が踊る事が多いようだ。







中の摺り  は今回は時間の関係からか省略

摺りおさめ

DSC_9733.jpg

DSC_9737.jpg

DSC_9750.jpg

DSC_9766.jpg

DSC_9777.jpg

田植え作業が無事済んだことを表す摺り。秋の豊作祈願をする。






門付けの途中からは雪も舞い出し、えんぶりに良い演出効果を与える。
あっという間の30分で、観客も目を楽しませていた。

DSC_9815.jpg

DSC_9823.jpg




あ、そうそう
もちろん動画も貼っておきますね。



おそらく画面が小さいので、YouTubeに飛んでそれなりに適正な画面でご覧下さいませ。
あと、よろしければチャンネル登録もお願い致しますわ。



はい、茶屋deえんぶり、今年も良いものを見せていただきました。
きたむら茶屋&殿さまあんぱん、並びに福田上えんぶり組の皆さま、有難うございます。

では、また!

この記事へのコメント